地球生物の聴力ランキング

こんにちは。フォーラム21の補聴器販売員の松本です。
ふと、こんな事が疑問になりました。

私たちの身近で耳が良い動物といえば、ほとんどの方が「犬か猫」を思い浮かべるのではないでしょうか？

以前、私の家で犬を飼っていたのですが、一緒に遊んでいたかと思えばいきなり玄関の方へ猛ダッシュ！しばらくすると家族が帰ってきました。

他の方が家の近くを歩いても反応しなかったので、家族の足音？を聞き分けているのかもしれません。でも、犬は鼻（嗅覚）も優れているとされています。

はたして玄関へ猛ダッシュしたのは、聴力が良かったからなのか？嗅覚が良かったからなのか？？それはこの後明らかにしたいと思います。

それでは、私が調べました動物の聴力ランキングTOP15を下位から発表していきますので、皆さんは1位を想像しながらご覧ください。

ちなみに、1 Hz（ヘルツ）は1秒間に1回振動することを言い、10Hzとは1秒間に10回振動することを言います。１ヘルツの1000倍は１KHｚ（キロヘルツ）、100万倍は１MHz（メガヘルツ）と表記されます。

数値が小さい（振動がゆっくり）と低い音、数値が大きい（振動が速い）と高い音になります。

人間の一般的な可聴域は20Hz～20,000Hzとなりますので、人間の順位はどのくらいかも予想して下さいね！

≪第15位≫
金魚：100Hz～2,000Hｚ（可聴幅1,900Hz）　人間の約10分の1

≪第14位≫
カエル：100Hz～3,000Hz（可聴幅2,900Hz）　人間の約7分の1

≪第13位≫
カナリア：250Hz～8,000Hz（可聴幅7,750Hz）　人間の約3分の1

≪第12位≫
鳩：5Hz～10,000Hz（可聴幅9,995Hz）　人間の約2分の1

≪第11位≫
象：16Hz～12,000Hz（可聴幅11,984Hz）　人間の約2分の1

≪第10位≫
チンパンジー：100Hz～20,000Hz（可聴幅19,900Hz）　人間と同値

≪第9位≫
人間：20Hz～20,000Hz（可聴幅19,980Hz）

≪第8位≫
犬：50Hz～46,000Hz（可聴幅45,950Hz）　人間の約2.3倍

≪第7位≫
猫：30Hz～46,000Hz（可聴幅45,970Hz）　人間の約2.3倍

≪第6位≫
ネズミ：1,000Hz～100,000Hz（可聴幅99,000Hz）　人間の約5倍

≪第5位≫
コウモリ：3,000Hz～120,000Hz（可聴幅117,000Hz）　人間の約5.8倍

≪第4位≫
シロイルカ：1,000Hz～123,000Hz（可聴幅122,000Hz）　人間の約6.1倍

≪第3位≫
イルカ：1,000Hz～130,000Hz（可聴幅129,000Hz）　人間の約6.4倍

≪第2位≫
ネズミイルカ：75Hz～150,000Hz（可聴幅149,925Hz）　人間の約7.5倍

≪第1位≫
ハチノスツヅリガ：40Hz～300,000Hz（可聴幅299,960Hz）　人間の約15倍

いかがでしたでしょうか？なんと地球上で最も聴力をもった動物は【蛾】だったんです。これは当たらなかったんじゃないですか(笑)

今回は可聴幅（聴こえる音域の幅）が大きいものを基準としました。よって、考え方によっては違う動物が１位になるかもしれません。しかし、このように見てみますと人間の聴力も捨てたもんじゃない！というのがわかりますね(笑)

ただ、この地球上で9位に入る人間の聴力も状況によって低下してしまいます。

年齢・環境・病気などが主な理由となりますが、病気などの明確な理由がない場合は補聴器を使って「聴こえ」を獲得していただく事になります。

また、病気で聴力が一時的に下がったとしても、「いずれ戻るだろう」と高を括っていると聴力は戻らなくなる場合がありますので、急に聴力が低下した場合は早急に耳鼻科を受診するようにして下さい。

そういえば、犬の聴力と嗅覚の事についてお話ししていなかったですね(笑)

人間よりも強く匂いを感じたり、音が大きく聞こえたりしている。とよく思われがちなんですが、これについてはそうではなく、匂いをかぎ分ける能力が人よりも優れているということなんです。

もうひとつ、犬や猫は嗅覚が優れているので、遠くの匂いも感知できると思われがちのですが、こちらについてもそうではなく、近辺に同じ匂いがあるから、その匂いをたどることができるということなんです。

犬や猫たちが地面などに鼻を近づけて匂いを嗅ぐのはそのためなんですね。

さらには一度嗅いだ匂いは、しっかりと記憶できており、また同じ匂いを嗅いだ時、記憶の引き出しからしっかりと同じ匂いを出してくることができるんです。

犬たちがいろいろな分野で匂い探知のエキスパートとして働いてくれているのは、この為なんですね！