補聴器の電池/冬場における空気電池について
こんにちは。
寒い時期になると、「最近、電池が早くなくなるのよ~」というお声をよく聞きます。
そうなんです!補聴器に使用する空気電池は、使用環境の乾燥状態とストーブなどの二酸化炭素によって本来の電池寿命より短くなることがあります。
本日は、空気電池についてお話したいと思います。
空気電池の寿命
空気電池は、一度シールを剥がすと放電が始まり、補聴器を使用していなくても電池は消耗します。
新品電池の場合、シールを剥がしてから、30秒以上後(冬場は1分程度)に使用可能となります。
電池寿命は、使用する電池の種類や使用条件によって、変わります。
ストーブやファンヒーターに注意!
石油やガスのファンヒータやストーブを使用していると、空気中の二酸化炭素が電池内部に入りこみ、電池の性能が劣化し、電池寿命が通常の30~40%短くなる場合があります。
※シールを剥がした直後は、一度に空気中の酸素を取り込むので、電池交換をする際は、暖房器具から遠ざけてください。
■注意するポイント1.
電池が冷えている場合は、発電しづらくなります。発電しない時は、手でにぎるなど体温で温めてからお使いください。
■注意するポイント2.
乾燥ケースを使用する場合、空気電池は乾燥ケースに入れると電解液の水分が蒸発しやすくなり寿命が短くなります。
■注意するポイント3.
電池が完全に空になったままの状態で補聴器に入れっぱなしにしておくと、電池液漏れの原因や電池誇張の原因にもなりますので、使い終わった電池は、必ず取り出すようにしてください。
■注意するポイント4.
空気電池とアルカリ電池は形状が似ている種類がありますが、性能が違います。
補聴器用の「PR41」とデジタル体温計などで使用するアルカリ電池「LR41」は形状がそっくりなのですが、空気電池は、電池残量が少なくなるまで、ほぼ一定して電圧を保つことができますが、アルカリ電池は、電池残量が少なくなると電圧が低下するので、補聴器の音の出力も徐々に低下していきます。
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必ず、補聴器専用の電池を使いましょう!
正しく安全に使うためにも、電池は正しく使うように心がけてください。