こんにちは。大阪市西区の南堀江にあります、補聴器販売店フォーラム21の松本です。

前回のコラムでは「補聴器の値段」と、「補聴器は何故高額なのか?」についてお話ししました。

今回のコラムでは前回の「テレビを買い替える時」の例題を補聴器に置き換えてみましょう。

最近の補聴器には色々な機能・性能があります。

・電池不要な充電タイプ
・雑音抑制機能
・騒がしいところでの会話が可能
・ロビーや会議室など反響する場所での会話が可能
・テレビの音が聴きやすい
など、機能・性能は多数あります。

家族との会話(少人数での会話を想定したもの)が出来ればいいのか?それとも、会議や会合、講演会など(反響するような場所)に参加した場合に聴こえるようにするのか?友人や知り合いと外食(騒がしい場所)する時に聴こえるようにするのか?ご使用の環境や場面によって必要な機能なのかを選んで頂く必要があります。

というのも、家族との会話を重視している方にロビーや会議室などの反響する場所での会話がしやすい機能はあまり必要ではありません。

逆に、会議や会合での聴こえを希望している方に反響を抑える機能を付けなければ、なかなか会話の内容が理解出来ない可能性が出てきます。

今回のケースでみれば、家族との会話を重視している場合と、会議などでのご使用を検討している場合では、会議でのご使用を検討している場合の方が価格が高くなる可能性があります。これは、反響抑制の機能を付けたことにより価格が上がった訳ですね。

おひとりおひとりに合わせて補聴器を調整

補聴器はご使用される方の聴力に合せて調整を行い、お一人お一人の生活環境に合せて音をお作りしていくものとなります。

その為、補聴器には購入時のフィッティングや、購入後の調整やアフターメンテナンスなどの技術料が補聴器の価格の中には含まれているとお考えください。

このようにテレビを購入する時と同様、機能・性能を付けていくことで補聴器の価格が高くなっていく可能性があります。

補聴器の価格は満足度で決まる

補聴器の価格を高く感じるか、安く感じるかどうしても個人差が出てきてしまいます。ご自身が聴こえていないことに気付かず、不便を感じていない方にとっては、両耳20万円でも高く感じると思います。

しかし、難聴になって不便を感じている場合は補聴器を着けることで聴こえるようになれば、両耳で100万円でも安く感じる方も実際におられます。よって、感じ方は人それぞれなのです。

「補聴器は高い」という先入観念からまず離れていただき、生活環境で必要な聴こえの獲得が目的なのであれば、ご自身に合った補聴器を買うことが、生活していく上で必要な事ではないでしょうか。

ということで、今回のコラムでは「調整できる補聴器は何故高額なのか?」についてご案内しました。

次回のコラムでは「なぜ補聴器店は調整できる補聴器を勧めてくるのか?」をご案内したいと思います。

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