補聴器 空気電池の特徴を出来るだけ解りやすく説明
こんにちは。大阪市西区の南堀江にあります、補聴器販売店フォーラム21の松本です。
現在、補聴器は大きく分けて《電池型》と《充電型》があります。
最近は《充電型》をお求めいただくお客様も増えてきておりますが、まだまだ《電池型》の使用率が多いのが実情です。
そこで、今回は、補聴器専用の【空気電池】についてご案内します。
皆さまにあまり聞きなじみのない【空気電池】ですが、いくつかの特徴やご使用いただくにあたっての注意点をお伝えします。
少し解りにくい内容となりますので、出来る限り噛み砕いてお話しします。
~補聴器に空気電池を入れる~
空気電池は新品の状態(未使用)では、電池自体にシールが貼られています。ここが大きな特徴です。では何故シールが貼られているのか?
それは、【空気電池】の由来にもなっている空気と電池内部を遮断する役目を果たしています。このシールを剥がすことで、電池の空気穴から酸素が取り込まれ、発電が開始され、補聴器に入れて使っていただく事になります。
~空気電池の寿命~
空気電池の寿命ですが、この部分が皆さまを悩ませてしまう事になっています。
まず、空気電池はシールをはがした時点から発電が始まる事はお伝えしました。では、この赤文字の部分を注目して下さい。
ここで疑問に思った方もいるかもしれません。実はこの空気電池はシールをはがした時点から発電が始まり、電池残量が無くなるまで発電し続ける事になります。よって、シールをはがしてからは補聴器に使用していなくても発電・放電し続けてしまう為、電池残量が少しずつ無くなってしまう。という事なんです。
そこで参考数値をお伝えします。毎日補聴器をご使用されて、朝起きてからお布団に入るまで12時間ほどご使用された場合は1週間前後で電池の残量は無くなってしまい、電池交換となります。
そこから考えると、シールをはがしても1ヶ月くらいは使えそうな感じがしますが、そうではなく、2週間前後では使えなくなっている場合も考えられるのです。
その為、最近は《充電型》を購入されるお客様が増えてきています。
~空気電池は〇〇が苦手~
空気電池は二酸化炭素が多い場所で使用していると、電池寿命が短くなることがあります。その為、冬場は比較的電池寿命が短くなります。
寒さ対策として暖房機を使用すると空気中に二酸化炭素が充満してしまう事になります。その中でも『石油ストーブやガスストーブ』をお使いの場合ですと、換気を充分に行わないと寿命が40%も短くなるという報告もあります。
更に、寒さも苦手なので、気温が低いと十分に力が発揮できない場合があります。そんな時は体温で少し温めてから使うようにして下さい。
更に更に、補聴器の湿度などを除去する乾燥ケースや乾燥機の中に入れてしまうと、電池内にある電解液が蒸発してしまい、使えなくなってしまいますので、補聴器を乾燥させるときは充分に注意が必要です。
~空気電池を少しでの長く使える方法~
では、そんな空気電池でもこんな方法で少し電池寿命を延ばす事が可能になります。
それは一度はがしたシールを再度電池に貼るです。
もう一度シールを貼る時間や使用の状態にもよりますが、やっていただく価値は有り!!
ですがこれをする際のルールがあります。
それは、元々電池に貼り付けてあったシールを確実に貼ってください。絶対にセロハンテープなどの他のテープを使用しないでください。これだけです。
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今回は【空気電池】についてご案内しましたが、お解かりいただけましたか?
少しややこしい内容となりますので、少しでも不明点や疑問がありましたら、お電話のご相談からでも結構です。お電話・ご来店心よりお待ちしております。
なお、ご来店頂く際はご予約をお入れ頂きますとスムーズにご案内が可能となります。