耳垢が原因で・・・【補聴器を選択する時に気をつけること】
こんにちは。大阪市西区の南堀江にあります、補聴器販売店フォーラム21の松本です。
皆さんは耳掃除って普段どうされていますか?
・耳かきが好きでマッサージ感覚で毎日耳掃除されている方
・お風呂上りには綿棒で耳掃除している方
・ほとんど耳を触らない方
など、色々な方がおられると思います。
ですが先ほど例に挙げました上の3つのパターンに当てはまる方は要注意かもしれません。
耳垢栓塞になる可能性が・・・
耳垢栓塞(じこうせんそく)と読みます。要するに耳垢詰まりですね。
この耳垢栓塞になるとどのようになるのか?
ズバリ難聴です!
耳垢が耳の奥まで入り込んでしまい、鼓膜を塞いでしまいます。その結果聞こえが悪くなってしまうというのです。
ではどんな時に行けばよいでしょうか?
本来、耳には耳垢を出そうとする自浄作用があります。
耳垢は耳の穴の3分の1のほどの部分に溜まり、会話や食事などにより顎(あご)を動かして、自然と耳の外へと移動させていきます。
また、耳垢には、耳の中を守る、抗菌効果や潤滑剤のような役割があります。
綿棒のように耳を綺麗にする、耳垢を除去するものを耳の中に入れるということは、天然の潤滑油の役割である耳垢を除去することで、耳の穴で乾燥や痒みが発生しやすくなってしまいます。
ですが、
・新陳代謝が良い方
・アトピー性皮膚炎の方
・乾燥肌の方
に関しては耳垢がたまりやすい人が多いようです。
では一回受診すれば行かなくてよいのか?
1ヶ月~数か月に一度耳鼻咽喉科で耳掃除をしてもらってください。
実は耳鼻科で耳掃除をしてもらえる事を知らない方が多いようです。
先ほどもお伝えしましたが、自分で耳掃除をすることで耳垢を奥まで押し込んで、耳垢栓塞になってしまう可能性が上がります。
また、耳垢栓塞になる事により耳垢で鼓膜を塞いでしまう事になり、聴こえが悪くなる場合があります。ですが、耳鼻科で除去してもらう事で聴力が回復します。
耳垢が原因で補聴器が故障?
当店のお客様より『最近補聴器の調子が悪く、聴こえなくなった』というお問い合わせが大変多くあります。実際に補聴器に不具合が生じている場合もありますが、およそ半分が【耳垢が補聴器に詰まってしまい音が出なくなっている】事が原因になっています。(当社の場合による)
定期的な補聴器の掃除・メンテナンスはもちろん大事ですが、ご自身の耳掃除も定期的に行うようにしてください。また、補聴器店でのメンテナンスも補聴器の聴こえを保つ方法の一つとなります。
補聴器選択と耳垢のタイプ
補聴器が完全に詰まってしまうと、メーカー修理か部品交換でないと対応出来なくなり、2週間~3週間の修理期間が必要となり、別途費用が発生する場合があります。
そして、ご自身の耳垢がカサカサの乾燥タイプなのか、ベタベタの湿性タイプ(アメ耳)なのかによって、ご使用いただきやすい補聴器の形状も変化してきます。
耳あな型やRIC型と呼ばれる補聴器の場合、湿性タイプの耳垢の方には向かないかもしれません。補聴器本体やスピーカー部分を耳の穴に直接入れてしまうタイプなので、短期間で耳垢が詰まる可能性が高くなります。
補聴器を選択する時の参考になさって下さい。