補聴器に関するQ&A
ようやく暖かくなり、街路樹の緑が青々と目に鮮やかに映る季節となりました。
冬の寒い時期も店舗には、ご試聴やメンテナンスなどで多くの方々にお越しいただき、たくさんお話をさせていただきました。その中で多くあったご質問(回答)をご紹介させていただきますので、参考になれば幸いです。
「補聴器は両耳に着けた方がいい?」
~両耳装用のメリット~
・両耳に音が入るので、聴こえの範囲が広がり言葉の聴き取りが向上する。
・片耳だけでは得られない音の方向、距離が正確に感じ取る事ができる。
・片耳だけより音量を小さめに設定できる。
「補聴器を使用すると頭痛や耳鳴りが起きたりするのか」
回答:正しく調整(フィッテング)を行えば、頭痛や耳鳴りが起こることはほとんどありません。
耳鳴りについては補聴器で他の音が入る為、『耳鳴りが楽になった・気にならなくなった』という方は多いです。また、外部からの音の方が耳鳴りよりも快適な方も多く、イライラがなくなった!と感じられる方もいらっしゃいます。
「以前補聴器を使った時に、“食器のぶつかる音”や“トイレの水の流れる音”が大きく聴こえてしんどかった。そういうものなのか?」
回答:水の流れる音、食器が当たる音、他には紙のこすれる音などは比較的高いところに音の成分があります。
同じくこの高さの部分(高音)には言葉の聞き取りに大切な子音の成分があり、その部分の聴力が低下している場合は補聴器でその部分を大きくするので、人によっては食器のぶつかるような音が気になる場合があります。そういった方には、高い周波数の音を抑えて響きを軽減させるような対応をしています。
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補聴器は、使用される方の難聴度合いや生活環境などで最適なタイプ(機能・性能・形状など)が異なります。補聴器をお選びになる時は、疑問点やお悩みをたくさんお聞かせください。