先日、NHK「きょうの健康」で放送された“加齢性難聴”の特集は、ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。

その中で取り上げられた「難聴と認知症の関係」の部分では、フォーラム21をご利用いただいているお客様からの問い合わせもありましたので、少しご紹介したいと思います。

まず、加齢性難聴とは加齢にともなう神経や有毛細胞の減少により、機能が低下し、音を感じ取れなくなります。年齢とともに両耳ともほぼ同じように聴力が低下してくるのも特徴です。加えて、音の信号を脳へ伝える「聴神経」の障害も合わせて起こる為、言葉の聴き取りが悪くなり、大きな声で話してもらっても「はっきり聴こえない」「会話の内容がわからない」という現象がおきます。

~聴こえの問題を放置すると、認知症などを発症しやすくなります~

【加齢性難聴を放置してはいけない理由】

話し声が聴こえない状態をそのままにしていると、コミュニケーションが取りづらくなり、人と会う事を避けたり自宅に引きこもったりする事が増えてしまいます。そして社会との交流が減少すると孤独感に陥り、生活の質や認知機能に悪影響を及ぼすようになってしまいます。

また、背後からの車の音やクラクション、災害時の緊急警報がうまく聴き取れないなど、危険を察知しづらくなります。

【聴き取り能力の低下】

聴こえが悪い状態だと耳は休んだままになってしまいます。
「聴く」というのは、脳が作用しています。
音を聴く脳の回路は常に刺激しておかないと、だんだん働きが弱ってくる傾向にあり、言葉の聴き取り能力も衰えていく場合があります。

【難聴も認知症の危険因子】

難聴になると認知症のリスクが高くなる、そんなショッキングな報告が厚生労働省から発表されました。2015年、政府は高齢化が急速に進む日本の問題に、認知症の対策強化に向けての国家戦略である新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)を策定。認知症発症予防にも取り組みを始め、その中で、認知症の危険因子として「加齢」や「高血圧」の他、「難聴」も一因として挙げています。

~認知症予防に補聴器は効果があるのか?~

まず、加齢性難聴には補聴器が有効です。
そして、補聴器をつけて聴こえが改善することで認知症の予防につながると考えられています。

しかし、加齢性難聴は徐々に進行するため、自分自身では気づきにくいことが多いです。

こんな経験があったら聴こえのチェック(聴力測定)をおすすめします

▪相手の言ったことを推測で判断する
▪集会や会議など数人の会話が聴きとりにくい
▪テレビの音量が大きいと言われる
▪電子レンジの「チン」という音やドアのチャイムの音が聴こえにくい

  • フォーラム21では聴力測定をおこなっています。
    費用はかかりませんので、是非ご相談ください。
    また、「聴力測定ではこんなこともわかります」のコラムもご参考ください。

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