空気電池・語音明瞭度(語音弁別能)・利得と最大出力
こんにちは。フォーラム21補聴器販売員の松本です。
前回より補聴器の用語についてご案内していますが、いかがでしょうか?
では『空気電池・語音明瞭度(語音弁別能)・利得と最大出力』についてご案内していきます。
空気電池
補聴器の空気電池は、空気中の酸素を使って発電する電池です。シールをはがすことで、酸素が取り込まれ、発電されます。
また、空気電池は一度シールを剥がすと放電が始まり、使わなくても消耗してしまいます。
使用しない時に最初に貼ってあったシールを貼れば、電池の劣化を抑えることができ、長持ちさせることができます。
ただし、放電を止める事は出来ません。なお、他の粘着テープは不具合の原因になることがあるため使用しないでください。
空気電池の平均寿命は、1週間前後(状況によっては4~5日の場合もあります)が目安です。
≪空気電池の上手な使い方≫
・電池が冷えている場合は、体温で少し温めてからご使用ください。
・お部屋の換気はこまめに行ないましょう。
・石油やガスのファンヒータやストーブをご使用される場合、空気中の二酸化炭素が電池内部に入りこみ、電池の性能を劣化させます。
⇒ 使い方によっては、電池の寿命が約1/2~2/3程度になる場合があります。
・電池をつけたまま補聴器を乾燥ケースに入れないでください。
乾燥した空気は電池の中の電解液の水分が蒸発しやすくなり寿命が短くなります。補聴器を乾燥ケースに入れる時は、手間はかかりますが電池をはずして、電池にシールを貼ってから補聴器だけを保管してください。
⇒ 使い方によっては、電池の寿命が約1/2~2/3程度になる場合があります。
空気電池は下記場所にてお買い求めいただけます。
・新生社 電話:0120-812-102 FAX:06-6538-0904 https://21.forumkaya.co.jp/
・お近くの補聴器店
・お近くの眼鏡店(補聴器取扱い店舗)
・お近くの大型電気店(お取扱いがあるかご確認の上、来店して下さい)
⇒「補聴器 空気電池の特徴を出来るだけ解りやすく説明(2020年02月13日)」のブログでもご案内しています。
語音明瞭度(語音弁別能)
言葉を聞き分ける力の事をいいます。
【音が聴こえる】と【言葉の内容が理解できる】は別の意味になります。
語音明瞭度が下がってしまうと、話している事は解るが、何を言っているのか解らない。という事になり、いくら音を大きくしても「聞こえ」の向上にはつながりません。
よって聴こえにくさを感じたら、出来るだけ早く補聴器を装用して、語音明瞭度を下げないようにすることが、今後の聴こえに大きくかかわってきます。
⇒「言葉の聴こえと音の聴こえの違い。語音明瞭度でわかる聴こえの状態(2019年08月26日)」のブログでもご案内しています。
利得と最大出力
カタログや取扱説明書などに良く記載されています。
いずれもdB(デシベル)という単位で表されています。
「利得」は補聴器に入ってくる音をどの程度大きくするかを表します。
「最大出力」はその補聴器が一番大きく出せる出力を表します。
例えば、カタログに『利得:30dB 最大出力:100dB』と表記があるとします。
日常会話は、おおよそ60dBで表される為、次のような計算式になります。
会話:60dB+利得:30dB=出力:90dB
というようになり、補聴器を介する事で90dBの聴こえになるという事になります。
⇒dB(デシベル)については「音はコミュニケーションの必須アイテム(2019年07月08日更新)」のブログをご参考にして下さい。
会話で声の大きい人が話すと以下のようになります。
会話:70dB+利得:30dB=出力:100dB
という事になります。
周りが賑やかな環境になった場合は
繁華街:80dB+利得:30dB=出力:110dB
となりますが、最大出力が100dBなので
繁華街:80dB+利得:30dB≠出力:100dB
となります。
「最大出力」が100dBであれば、70dB以上になると利得を合わせても100dB以上には音が大きくなりません。
という事で80dBでも出力が100dBとなります。
なお、これは周波数によって変化することがあるので、カタログにはその周波数が記入されています。
また、補聴器によって数値が異なります。
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出来るだけ解りやすく書いたつもりですが、いかがでしたでしょうか?
他にも沢山用語はありますが、今回ご紹介した言葉をご理解いただければ、ある程度の補聴器はどういった物なのかはお解かりいただけると思います。
是非、参考にして下さいね!